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夢 Vol.5 前編 JAXA角田宇宙センター管理課 石河久樹

宇宙輸送ミッションを果たす角田宇宙センター

2020年完成を目指し開発が進む新型基幹ロケット

H-ⅡA の第1段エンジンの部品開発、第2段エンジンの開発・試験も角田で。

「日本の探査技術は世界トップクラス。『はやぶさ』の帰還にいたっては世界初です」と石河さんは語る。「はやぶさ」を基に日本独自の宇宙探査技術をさらに発展させた「はやぶさ2」は、3月13日で打ち上げから100日目を迎えた。その「はやぶさ2」を送り出す際のH-ⅡAロケットのエンジンの開発、そして第2段エンジンの高空環境下での燃焼試験がなされた所が、ここ角田宇宙センターだ。さらに注目すべきは、H-ⅡA、ⅡBの後継、新型基幹ロケットの開発に移行し始めたところだという。因みにH-ⅡA は衛星を打ちあげるためのもの。H-ⅡBはISSへの食糧補給などを行う輸送機(こうのとり)を打ちあげるために使われている。さて新型基幹ロケット、その特徴は、コストを低く抑えて、人工衛星に加えて将来の有人宇宙船の打ち上げにも対応できる性能を兼ね備えることになるという。「開発が順調に進めば2020年に新型基幹ロケットは完成予定です。その年には『はやぶさ2』の帰還が予定され、しかも東京オリンピックが開催される、話題の多い年になりそうですね」と語る。

夢の実現・宇宙開発を知る手がかりは「宇宙開発展示室」にもある

実は角田で世界―を誇るものがある。高温衝撃風洞(HIEST)という試験施設の規模が世界一の大きさなのだ。全長約80メートルの世界最大の自由ピストン型衝撃風洞で、大気圏再突入の際の機体に与える衝撃を計測するにはこれだけの施設が必要なのだそう。こういった宇宙開発の技術内容をはじめ、ロケットエンジン開発の変遷などを知るには同センター施設内に併設されている「宇宙開発展示室」が充実しており、参考になった。

H-ⅡA(左)とH-Ⅱの模型

JAXA角田宇宙センター
宇宙開発展示室

「宇宙開発展示室」は「ロケットエンジンの歩み」や「未来のロケット」など4つのゾーンに分かれ展示されている。
特に注目の展示がこれ。1999年にH-Ⅱロケット8号機打ち上げ失敗の際のメインエンジンの実物展示。角田市の面積とほぼ同じ10キロ四方、そして水深3000メートルから見つけ出され、この発見で一層の原因究明が進んだという。

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