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姫 Vol.4 後編 角田市郷土資料館館長 碇子 幸枝

文化財を守りながら開かれた資料館を目指す

牟宇姫をきっかけに伊達家一門筆頭・石川家の理解へ

流暢な碇子館長の説明は、聞く者にとって心地よく、何より分かりやすい。女性初の館長は、就任後まだ1年に満たないというから驚きだ。「事務畑ひと筋で、突然の異動に当初は戸惑った。でも歴史はもともと大好きで、角田という歴史性の高い資料があるところで仕事ができることに自分は恵まれている」との喜びを語る。さらに、文化財はきちんと保存され残されての素材。宣伝など、観光部門や地域との連携を図りながらも、商業ベースに偏らない、保存と活用とのバランスを取る必要性も訴える。そのうえで「牟宇姫を知っていただいて、最終的には伊達家一門筆頭・石川家のことも伝えていきたい」との意欲も示す。碇子館長が描く牟宇姫象を、ここであらためて聞くと、「牟宇姫に関する直接の資料というのはまだ確認されていない。しかし7男1女の子をもうけ、跡継ぎの心配がない中で、長女五郎八姫依頼、14年ぶりに授かった女の子を、父・政宗公は特に可愛がったのではないか」と。また石川家に嫁いで、夫宗敬公との間に、3男2女を授かり兄弟の中では一番の長生きで、76才の天寿をまっとうされた。同腹の2人の兄や、お子さまを若くして亡くされるなど人生の悲哀も多く経験されたとは思うが、戦乱の世に生を受けた姫としては、姉五郎八と比較しても、格段に幸せなお姫様だったのでは。

貴重な品々が並ぶ常設展

「何度でも足を運んでいただける資料館」とは

新年度では参加型の事業を数多く開催し、とにかく直接資料館に来てもらう機会を増やす予定だ。春の甲冑展では、小学生が、ダンボール製の甲冑を来て館内を歩き、写真撮影もできる予定という。秋には9月から2か月ほど、「昔の町なみと暮らしの写真展」と題したイベントを開催。明治から昭和にかけて残されている写真など(角田市史の編纂の際に使用したもの)を展示し、昔の暮らしを見てもらうもの。小学校授業との連携も図るので、小さい時から資料館に慣れ親しんでもらい、角田の文化財を考える一助になればとの効果が期待できる。「何度でも足を運んでいただける資料館」構想はすでに稼働している。

Yukie Ikariko Profile

碇子幸枝さんプロフィール

大学で日本史を専攻。卒業後角田市役所に勤め、30年間事務職にあった。2014年4月に角田市郷土資料館、初の女性館長に。もともと好きな歴史の世界に、自分で調べ取り組む姿勢が加わり、仕事上での新しい発見に充実した日々を過ごす。文化財に直接見て触れられる環境をこよなく愛す。趣味は読書などインドア派。

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