宮城県角田市の観光情報を発信!ココカクダ

  • イベントのお知らせ
  • イベントカレンダー
  • トピックス
  • 角田のまちづくり
  • 角田の宇宙研究
  • 角田の食
  • 角田の文化
  • 角田の自然
  • 角田の歴史

姫 Vol.4 前編 角田市郷土資料館館長 碇子 幸枝

牟宇姫から伊達家一門筆頭・石川家までの貴重な資料を展示

スタッフそれぞれの説明も楽しみながら間近にお雛様を鑑賞

見事に再現されたお供えの数々

高さ45cm、幅66cmの女雛はその大きさも特徴的だが、特別あつらえの雲竜紋の着物など、父・政宗公が牟宇姫に寄せる期待や愛情の深さを推測するには十分な豪華絢爛なお姿だ。碇子館長は「お雛様自体に魅了され、来場者にリピーターが多い」と語る。正座して見上げると、お雛様に目線が合うように作られており、品のある優しいまなざしがこちらに向かう。なるほど、このお雛様だけが持つ表情に魅かれていく。そのそばには伊達家の雪薄紋(ゆきすすきもん)が施された雛用お膳に、内側に源氏絵が描かれた貝合(かいあわせ)などが並ぶ。さらに石川家の古文書から3月3日に記述されていたものを参考に、干菓子や餅類、また春の食材として、分葱、シジミ、ハマグリがなどのお供えも展示。全体の統一感のためには、これらをのせる器にも碇子館長の細かい配慮が行きわたる。

大切な角田の宝を見守る子どもたち

震災の際も飾られており、この大きさゆえかこのままの状態で難を逃れたという

父・兄たちからの手紙で知る伊達家男性陣の素顔

牟宇姫を知る手がかりの一つに彼女宛にしたためられた父・政宗公や、兄・忠宗、秀宗、宗高公からの手紙がある。今回「牟宇姫への手紙」というコーナーを設け、お姫様たちの嫁入り道具ともに展示。これらも碇子館長の企画だ。「政宗、秀宗、忠宗と”伊達ビッグ3”の他に、7歳で村田の城主になった1つ違いの兄宗高公の手紙を見られる貴重な機会」という。兄弟でも筆跡はそれぞれ。3人3様の雰囲気はとても興味深い。特に碇子館長のお気に入りは、宗高公が突然20歳の若さで亡くなる、その四ヶ月前に江戸で書かれたものだ。手紙には元気があふれ、江戸の暮らしぶり、仕事の様子とかを活き活きと妹に伝えている。これら消息文という手紙の凄さは、素顔のままの人物像を垣間見られることにあり、その面白さでもあると、明瞭な彼女の説明は続く。

角田市郷土資料館

旧氏丈(うじじょう)邸、米蔵を利用した展示室(考古資料・角田館主石川氏関係資料)を常設展で見学できる。
企画展「雛人形」では伊達政宗公の次女・牟宇姫が角田へ嫁入りした際に持参したとされる雛人形をはじめとして、さまざまな雛人形や雛飾りを3/15(日)まで展示。
企画展のみ有料。開館時間は9:00~16:30 休館日は月曜、祝日(月曜が祝日の場合は火曜も休み)
〒981-1505
宮城県角田市角田字町17
TEL/FAX 0224-62-2527

姫 Vol.4 角田市郷土資料館館長 碇子 幸枝 | 後篇へ