小針の薬師堂
- [概要]
[こばりのやくしどう]
薬師堂は、かつては西方の水田にあったが、洪水の被害を避けるため、明治年間に現地に移転したものである。
本尊の薬師如来座像(県指定)は像高111.4㎝、カヤ材の寄木造で、鎌倉時代中期、建長6年(1254年)の胎内墨書銘がある。
二重円光の光背の形は平安・鎌倉時代を通じてよく使用された形で、像は素朴で刻みは粗く、衣文なども大まかな彫成になっている。
胎内の墨書銘は奇進者名と思われる50名の氏名が念仏の回数とともに記されており、当然の信仰のあり方を知る上で貴重な資料となっている。
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- [詳細情報]
- 「木造薬師如来菩薩坐像」は、県指定文化財(高蔵寺所有物)